2026年4月8日

スマホでオーロラ撮影

「スマホでオーロラは撮れますか?」

これは、最近もっとも多くいただく質問のひとつです。
この記事のトップ画像も私がiPhone15で撮影したものです。

以前は、オーロラツアーといえば一眼レフカメラと三脚を持参される方がほとんどでした。10名のツアーで20台以上のカメラと三脚が並ぶことも珍しくありませんでした。

しかし近年は、スマートフォンで撮影される方が圧倒的に増えています。

実際にツアーに参加されるお客様を見ていると、「カメラは持ってこないけれど、スマホで撮れるなら撮ってみたい」という方が本当に多くなりました。

iPhoneはiPhone11からオーロラ撮影が大きく進化

iPhoneでオーロラ撮影が大きく変わったのは、2019年秋に発売されたiPhone11からです。

暗い場所でカメラを起動すると、自動的にナイトモードが作動するようになり、特別な設定をしなくてもオーロラを撮影できるようになりました。

以前は、一眼レフカメラの知識がないと難しかったオーロラ撮影が、誰でも気軽に楽しめるようになったのは本当に画期的な出来事でした。

ただし、iPhone SEシリーズなどナイトモードに対応していない機種もあります。その場合は、露光時間を設定できる専用アプリを利用する必要があります。

Androidは機種によって性能が大きく異なる

Androidスマートフォンは機種が非常に多く、オーロラ撮影に向いているものと、そうでないものがあります。

これまで多くのお客様のスマホを見てきましたが、最新モデルのGoogle Pixelは、静止画に関しては最新のiPhoneよりもきれいに撮れていると感じました。

ただし、スマートフォンの進化は非常に早く、毎年新しいモデルが登場します。現在の評価も今年中に変わっているかもしれません。

ちなみに動画撮影では、Google PixelよりもiPhone16の方がきれいに撮れていました。

とはいえ、オーロラ動画の撮影は今でも簡単ではありません。月明かりがある夜や、とても明るいオーロラが出ている時にはスマホでもきれいな動画が撮れることがありますが、基本的には写真の方が撮りやすいと思います。

三脚は必要?手持ちでも撮れる?

スマホで撮影される方は、大きく分けて三脚を使う方と使わない方がいます。

iPhoneのナイトモードでは、3秒や10秒などの露光時間が表示されます。

さらに三脚に固定すると、30秒前後の長時間露光が可能になります。

空が暗い新月の時期には、三脚を使った撮影は大きなメリットがあります。

ただし、デメリットもあります。

軽量な三脚は風や人の接触で簡単に倒れてしまいます。

実際に弊社のお客様も、スマホを装着した三脚を倒してしまうことがかなりあります。

今のところスマホが壊れたという事態は発生していませんが、高価な物なので心配になります。

三脚を使う場合は、

・ある程度しっかりした三脚を選ぶ
・手で支えて倒れないようにする

ことをおすすめします。

実はiPhoneは手持ち撮影でも十分きれい

iPhoneは3秒や10秒の露光時間でも、手持ちとは思えないほどきれいに撮れることがあります。

撮影中、画面中央には十字マークが表示されます。

スマホが動くと十字マークが二重になるので、その2つが重なるように意識するとブレを抑えることができます。

この仕組みは、一眼レフカメラの手ブレ補正とは少し異なり、AIによる画像処理の技術も活用されています。

そのため、「スマホだから無理」と諦める必要はありません。

冬のオーロラ撮影で本当に注意してほしいこと

冬のイエローナイフでスマホ撮影をする場合、実は一番注意していただきたいのは寒さです。

マイナス30℃以下になると、スマホよりも先に人間の手の方が危険になります。

タッチパネル対応手袋を使っていても、寒くなると反応が悪くなることがあります。

すると、多くの方が手袋を外して素手でスマホを操作し始めます。

オーロラ撮影は寒さよりも「撮りたい!」という気持ちが勝ってしまうことが多いのです。

15分ほど素手で撮影を続けると、軽いしもやけ程度で済む方もいれば、手が真っ赤に腫れてしまうほどの凍傷になることもあります。

特に女性の方は注意が必要です。

オーロラに夢中になる気持ちはよく分かりますが、無理は禁物です。

iPhone15で撮影

寒さによるスマホのトラブル

極寒の環境では、スマホのバッテリー消耗も非常に早くなります。

・急に電源が落ちる
・アプリが動かなくなる
・見たことのない警告マークが表示される

といったこともあります。

ただし、これまで見てきた経験では、95%ほどのトラブルは暖かい車内や室内でしばらく温めることで元に戻っています。

今のところ、寒さが原因でスマホが完全に故障したというケースはありません。

スマホはどこまできれいに撮れる?

毎年新しいスマホが登場し、画質は確実に向上しています。

それでも現時点では、一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影した写真とは差があります。

スマホで撮影したオーロラ写真や動画は、

「スマホで楽しむことを前提にする」

くらいの気持ちでいると満足度が高いと思います。

SNSに投稿したり、ご家族や友人と共有したりするには十分すぎるほどきれいに撮れる時代になりました。

まとめ

最近のスマートフォンは、本当に驚くほど進化しています。

毎年ツアーに参加されるお客様が最新機種を持って来られるので、私自身も「今年はどんな写真が撮れるのだろう」と楽しみにしています。

これからイエローナイフでオーロラ観賞を予定されている方は、ぜひ出発前にご自身のスマホのナイトモードや撮影アプリを試してみてください。

きっと、一生の思い出を自分のスマホに残すことができるはずです。

イエローナイフでのオーロラ観賞をご検討中の方へ。Nanook Aurora Toursでは、少人数制の移動型オーロラツアーを行っています。オーロラに興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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